ジュピター Q&A(Pro)

最終更新日 [2000年04月01日]

  商品仕様書に書いていないジュピターについてのQ&Aです。
  商品仕様書(補足)の内容を含みます。


 Qs:測位計算

  Qs1:ジュピターを使っていると、ウォームスタートの時間がだんだん短くなるように感じられます。
      気のせいですか?

ジュピターは、内部に「温度/発信周波数」というテーブルを持っています。
このテーブルの数値は、最初は、標準的な値が設定されています。

ウォームスタート時は、温度センサーから温度を求め、その温度から、先ほどのテーブルを検索し、水晶発振子の発信周波数を求め、測位計算を行います。

測位計算を行うと、逆に正確な発信周波数がわかるので、その時の温度センサーの値と共に、「温度/発信周波数」テーブルを更新します。
つまり、つまりジュピターは、個体の特性にあったように「温度/発信周波数」を最適化していきます。

このような動作を繰り返していくので、学習を積んだジュピターほど、ウォームスタートの時間が短縮される傾向を示します。

  Qs2:ウォームスタートの時間は、温度に関係しますか?

次のような実験データがあります。
温度 ウォームスタートの時間
85℃ 51秒
70℃ 47秒
25℃ 49秒
−30℃ 62秒
−40℃ 75秒


この結果によると、温度が低い方がウォームスタートの時間(TTFF)が大きくなっています。
原因としては、一般に水晶発振器は、低温になると発信周波数が非常に不安定になるためと考えれらます。ちょっとした風が当たっても周波数が大きくずれるため、TTFFが悪くなります。


  Qs3:ジュピターの場合、ウォームスタートの時間が約60秒掛かる理由を教えて下さい。

ジュピターでのウォームスタート時の時間配分はだいたい次のとおりです。
  1. 天頂付近のGPS衛星を捕捉する:10秒
  2. その他受信可能な衛星を取得する:10〜20秒
  3. エフェメリスを取得する:30秒
その後、測位計算を行いますので、結果として約60秒掛かります。

  Qs4:ジュピターは並列12チャンネルですが、測位計算の時は、その中でDOPの良い4衛星を選んで計算をしているのですか。

ジュピターは、計算に使用できるすべての衛星を使って測位計算を行っています。
いわゆるオールインビュー・オールイン演算です。

  Qs5:緯度経度に対して、高さのばらつきが大きいのですが、何故ですか?

GPSでは、水平方向(緯度経度)に対し、垂直方向(高さ)の方が精度が悪いと言われています。
例えば、単独測位でSAがある場合の水平方向の誤差は、半径100m以内(95%確率)ですが、垂直方法の誤差は、±140m(95%確率)となります。
また、ジュピターは、単独測位の場合、水平方向には、大きな測位結果の飛びが生じないように平滑化を行っていますが、垂直方向には平滑化を行っていません。
そのため、高さが大きく変動するという結果になります。

  Qs6:GPS受信機の中には、高さについては、測地系変換をしないものがあると聞きました。
      ジュピターについては、どうですか?

ジュピターは、高さについても測地系変換を行っています。

  Qs7:単独測位の場合、移動中に停止すると、測位結果(位置)が動きません。これは何故ですか?

ジュピターは、時速0.8kmになると、停止したものと見なし、位置を固定します。
これを、Position Pinningと呼びます。

Position Pinningは、バイナリーメッセージの1221で解除することが出来ます。
また、DGPS測位の場合も、自動的に解除されます。

  Qs8:DGPS測位の時に自動的に解除されるのは、Position Pinningだけですか?

DGPS測位の時に自動的に解除されるのは、
  1. Ground Track Smoothing
  2. Position Pinning
の2つです。

これらは、単独測位の場合でも、バイナリーメッセージの1221で解除することが出来ます。

  Qs9:仰角マスクのデフォルト値を教えて下さい。

ジュピターの仰角マスクのデフォルト値は、「5°」です。



ジュピター



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